献奏アーティスト 中村麻由 インタビュー
献奏の時間が、あなたと故人様を繋ぐ
エレクトーン献奏アーティスト 中村麻由 が考える、
葬送の場面における『音楽の力』とは?
人は2度死ぬと言われています。
1度目は肉体的な死。2度目は、人々の記憶から消えた時にこの世から完全に消えてしまうという意味での死。
音楽は意識せずともいつも側にあって、時代を映しながら、人生に寄り添っています。いつの間にか、思い出と共に刻まれているのです。
懐かしい曲を耳にすると、その頃の出来事を思い出すだけで無く、感情や感覚までもリアルに呼び起こしてくれるような、音楽には不思議な力があると思います。
ご葬儀式で献奏をすることで、参列者の記憶に故人様の好きだった曲と共に故人様が刻まれ、またどこかでその曲を耳にした時に故人様を思い出して頂くきっかけになるのではないかと思います。
また「献奏」は、〝故人様へ音楽を捧げる〟〝故人様の人生最期を彩る〟という役割と、残された人たちが故人様のいないこれからを生きていくため、悲しみを癒し慰める役割もあると思います。
アレンジに関して大切にしていること
思い出の曲は、ご葬儀の雰囲気に合う楽曲ばかりではありません。
以前に担当者から、葬儀には合わないからという理由で、一番好きだった曲を諦めなければならないことがあると聞いたことがあります。
その為、どんな曲もご葬儀の雰囲気に合うアレンジにするように心がけています。
献奏曲は、ただただ悲しみを表現するのではなく、故人様の人生が素晴らしく偉大だったこと、葬儀式は人生のフィナーレで旅立ちであることも意識して、1曲の中にもストーリー性を持たせています。
悲しみは、ピアノなどを用いて表現することが多く、楽曲の終盤に向けて、人生の壮大さやフィナーレを意識して、オーケストラの構成にすることが多いです。
また、どんな曲もコード進行次第で大きく印象が変わります。
悲しい時に涙を流すことは、心にとても大切なことなので、どんな曲も丁寧にコードを付けて、その場の雰囲気に沿った感動的なアレンジすることで、参列者の皆様の心に寄り添い、感情を後押しできるよう心がけています。
アンサンブルや連弾など、どこまで対応できる?
今までにご要望をいただき実際に行ったのは、合唱や独唱の伴奏、トランペットやフルートの伴奏などです。
ご親族全員で故人様の好きだった曲を合唱をされたご葬儀もあり、感動的でした。
エレクトーンは世界中のあらゆる楽器や効果音など、およそ1000種もの音色を出すことができます。
たった1人でオーケストラの演奏までもできてしまう楽器です。
どんなジャンルでも、どんな楽器でも、できる限りご対応致します。